なかなかメ−カ−製のトランスミッタがない今日この頃、
皆さんも気になる日高製のトランスミッタです。
構成はステレオ変調がNJM2035D、PLLがMC145163P、ル−プフィルタにLM358、
プリスケ−ラはuPB587、ファイナルアンプはuPC1658です。
詳細はプリスケ−ラにて1/4分周してMC145463で1/760〜1/900分周して25KHzにします。
基準の水晶は12.8MHzでこれをMC145463で1/512分周し比較周波数25KHzを作ってます。
比較はΦR、ΦVを使いLM358で能動位相遅れフィルタ(ル−プフィルタ)を形成してます。
パイロット信号とMPXフィルタはコイル(L、C)によるものです。
終段のアンプはuPC1658による、広帯域アンプです。
フィルタはπ型に極を入れてチェビチェフにしてます。
おもちゃを脱した業務用仕様になっていますが、
入力に15KHzのフィルタがなく、高域で歪み(パイロットとの干渉)ます。
またNJM2035を使っているためセパレ−ションがとれません。
値上がりしたようですが、これはMC145163PやuPB587が廃品になったためと思われます。
部品の供給が断たれているため、この製品にも限りがあるでしょう。
中身の様子
全体的にコンパクトに仕上がっています。
これといって特殊な部分はないようです。
基本に忠実に作られています。
主な仕様
電源 標準12V(10〜15V)
電流 95mA
周波数制御方式 PLL
周波数安定度 ±10ppm以内
高調波歪 -40dBc以下
ステレオセパレ−ション 30dB
周波数特性 40Hz〜12000Hz
出力と送信周波数(88.0MHz設定時)
出力レベルは+6dBm(約4mW)でした。
近傍に少々スプリアスが見られます。
高調波レベル
高調波は-48dBcぐらいです。
出力に有極フィルタが入っているのでなかなかいい感じ。
変調波形(19KHz)
無変調時(パイロット信号のみ)です。
ちょっと非対称ですかね。
パイロット信号のデビエ−ション
8.5KHz振れてます。
規格は7.5KHz。
MPX信号の波形(右チャン2KHz)
MPXフィルタが入っています。
しかしながらセパレ−ションはいまいち
パイロット信号の波形
19KHzのフィルタが入っているのですが・・・
パイロットフィルタのすぐ後ではいいのですがop-ampの出力では歪んでます。
比較信号の様子
この写真からもわかるように、位相比較は25KHzでやっています。
これはいい感じです。